女性建築家10人からの住まい発信ブログ            「住まいを語ろう!創ろう!楽しもう!」

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リフォームのお話・3

大内山建築設計室・大内山です

リフォームを考えるきっかけ・理由は色々あるでしょうが
今回ご紹介するのは、介護を考えたリフォームです

介護のためのリフォームと言っても、介護される方の状態は様々です
一人で動ける人、手摺があれば移動できる人、ステッキで歩く人
車椅子で自分で移動できる人、車椅子で介護を受ける人・・・

設計する方は、今現在の状態、将来の状態等、色々考えなければなりません
人それぞれによって、違うのだ・・・と言うことを、肝に銘じながら設計しました

ご紹介リフォームは車椅子での介護が主体となっています

在来工法で建てられた家でした
2x4工法の家よりも、設計の自由度は高かったように思います

家の中での生活が主体となりますので、自然素材を取り入れた
体にも気持ちにもやさしい家を目指しています
床板は厚さ35mm程の無垢の杉板
杉は柔らかいので、車椅子で傷付きやすいかとも思いましたが
板厚さがあるので、少々の傷には、それも床の表情の内・・と思えるようです
腰壁は車椅子が当たることも考えて、保護の意味でも杉板張りです

寝室から居間方向を見た所
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小さな障子を開けると、台所に立つ家族が見えます
居間の棚は、家族の趣味の作業が出来るよう設えたものです
介護する方も自分の趣味の作業をしながら、相手の姿も見える・・という位置関係です


反対に、居間から寝室を見た所
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天井までの板戸を閉めると、寝室は個室化します
サッシは既存のまま、使っています


階段下の壁を抜いて、1階全体が、ワンルームのように繋がっています
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手前がダイニングキッチン、向こうが居間です
居間が南に面していて、外には庭の桜が眺められる、広いデッキも設けました
以前は、階段下は壁&物入になっていて、部屋は細分化されていました
その壁を取り払ってやると、家がずいぶん広々とした感じになりました
建具はほとんど引戸に替えています


水廻りは、それこそ介護の状況に応じた設計が必要です
トイレ、洗面、浴室が、ほとんど1室空間のようになっています
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開口部の向こうが寝室です
すぐ行ける・・・というところがミソです
(リフォームで水廻りの位置は大きく替えています)
洗面台、それとは別に掃除流し、床を洗い流せるシャワー等設置しています
洗面台右の仕切りは、可動で、洗面の介護を右側からすることが出来ます
介護する人が、どの位置に立つのがよいのか・・・・
よ~く考えて、アキ空間を用意しなければなりません(広いだけでもダメだし)


浴室方向を見る
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浴槽の周りは、2方向が開いているように計画
背後に回って介護できるように、でもそのままオープンだと冬寒いので
スライド戸で浴室空間を仕切ることができます
(車椅子のまま浴室へ入ることも可能な開口広さで、3枚引き込み戸です)
また、洗い場も、2人が横に並べるだけの広さを取っています

トイレ・洗面・浴室床は、ポリコンモザイク張り&床暖房を設置しています
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by sumaitukurou | 2006-12-14 14:22 | 住宅リフォーム