杉本雅子です。
事務所の最寄りの阪神甲子園駅がリニューアル工事中です。
リニューアル工事のポイントは
まず、ホームを拡幅しエレベーターを整備するとともに、駅舎を改築しコンコースを拡張し、
ホーム中央部には新しく大きな屋根を設置するということです。
現在の状況はこんな感じです。
既存のホームの屋根の上を大きく覆うかたちですでに大屋根部分は出来上がっています。
球場方面へは電車を降りて、すぐ改札を通れるように新しいコンコースが造られています。
完成予想図(阪神電鉄HPより)
ホームの拡幅はいいとして、こんなすごく大きな屋根って必要かしら?
だいたいこんな高い屋根だったら、雨が吹き込んでくるのでは?
素朴で小さな昔ながらの鉄と波板の屋根も味があって好きなので、ちょっと残念に思ってました。
でも、考えてみれば、もともと阪神甲子園は甲子園球場とともにあったまち。
明治以降、阪神間の典型とも言える電鉄会社による沿線住宅地開発がされたところです。
特に、阪神電鉄はここ甲子園においては、単なる住宅地のみではなく、スポーツや娯楽施設にともなう多角的な土地利用計画を構想し実行しました。
阪神パークや競輪場もあったし、
大正時代、甲子園球場の中には、日本で初めての温水プールまであったそうです。
ここは今はブルペンとなっています
この白い大屋根も、他所からここを訪れるお客様にとって、「甲子園に来たぞ!」と少しでもウキウキできる要素になるのであれば、よいかもしれません(笑)。
と思ったので、駅の外から見てみました。
意外と目立たないです。
この白い膜構造の屋根は、なんと白球や高校球児のユニフォームの白をイメージしてデザインされたそうです((@_@)
球場側から見るとこんな感じ。
そんなことよりビール飲むぞ!って?
この駅の下部の柱と筋交いのデザインがレトロで気にいってたのですが、拡幅された部分は普通のなんの変哲もない丸い柱が並ぶようです。
一方、この計画で素敵だなと思えるところは、
古い大きなクスノキを苦労して残しているところ。
もうひとつは、エレベーターのボタン。
これを押す時は、甲子園に来たぞ!って、テンションが上がると思います。
完成は2016年度中の予定。
甲子園へ来られたら、是非、大屋根を見上げてから、駅のエレベーターに乗ってみてくださいね。