女性建築家10人からの住まい発信ブログ            「住まいを語ろう!創ろう!楽しもう!」

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銭湯のタイル絵

◇ 京都市伏見区藤森にある銭湯、泉湯のタイル絵です。銭湯のタイル絵と言えば富士山を思い浮かべますが、ここの壁には山と湖、風車のある風景がモザイクタイルで一面に描かれています。

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水鳥をアップするとこうなっています。

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上の方には羽衣をまとった天女の絵。

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3代続いた泉湯も平成27年9月に廃業し、建物は解体されます。壁のタイル絵は剥がすことができませんが、この洗面所の袖壁は多治見市モザイクタイルミュ-ジアム(2016年6月開館予定)に移され保管されることになりました。




◇ 京都市左京区下鴨にあった相生湯に貼られていた美しいタイルです。この銭湯も廃業し、建物は解体されました。

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by 中井玲子
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# by sumaitukurou | 2016-01-24 14:54 | 建築雑々

下関のまちなみ

先週、89歳の母を95歳の叔母に会わせようと、下関まで母と二人で二泊三日の旅に出ました。

母は脚が悪くなったため、もう遠出は無理だと言っていたのですが、お互いが元気なうちに姉妹で会いたいという気持ちもあり、決心してくれました。
鹿児島まで行く新幹線「さくら」号の車椅子席は、なんと個室で、しかも新大阪⇔新下関が二時間と少しです!寝台に乗って半日がかりで移動していた子供時代には考えられない早さです。

下関は母の故郷なのですが、中学校くらいまで夏休みの一ヶ月間私たちも一緒に帰省していたため
私にとっても第二の故郷のような場所です。

街並みは、坂が多く、狭い道が多く、そのため開発が都会ほど進まないのでのどかな街並みの風景が
今もそこここに残っています。

ずっと母と叔母につきっきりの旅でしたが、最後の日に少しだけ、街並み散策に出かけました。
市電の旧「東駅」近く、羽山町界隈です。
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旅行というと、観光地や遺跡を巡ったり、建築見学も盛り込んだりが常でしたが、叔母の家で従姉たちと
のんびり過ごした三日間、私にとってもリフレッシュでき、思い出深い旅となりました。

(広渡 早苗)
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# by sumaitukurou | 2015-10-13 17:57

"京都を彩る建物や庭園"

京都市では2011年から、“京都を彩る建物や庭園”という制度を行っています。
市民が京都の財産として残したいと思う建物や庭園を推薦し、それらを審査して“京都を彩る建物や庭園”を「選定」します。選定されたものの中で特に価値が高いと認められたものについて「認定」されます。今のところ220件を選定、その内53件が認定されています。 (詳細は“京都を彩る建物や庭園”で検索すると見ることができます。)

私は京都市文化財マネ-ジャ-として認定に向けての調査に参加しています。
私が係った3件の建物をご紹介します。

松野醤油本店 (北区)
創業は文化2年(1805年)。今でも100年以上使い続けている木の樽で、昔ながらの製法で醤油を造っておられます。

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先斗町歌舞練場 (中京区) 
昭和2年(1927年)竣工。内部は戦時中に傷んだため戦後にかなり改修されており、建設当初の美しい装飾を見ることはできません。

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ミヨシ堂 (上京区)
千本今出川の交差点の北東角にある元時計店です。店舗部分は昭和4年(1929年)に建てられました。時計塔の時計は、今でも時を刻んでいます。

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by 中井玲子
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# by sumaitukurou | 2015-08-15 01:15 | 建築雑々

原広司氏と梅田スカイビル

原広司氏の設計で梅田スカイビルができて22年になる今年、HIROSHI HARA:WALLPAPERS大阪展が5F特設会場で開催されました。
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展覧会は2013年10月から一年間で制作されたWALLPAPER=壁紙と写経したテキストの日本語の本と「空間概念と様相をめぐる〈写経〉の壁紙」という一冊の本によるプレゼンテーションです。
安価な包装紙とサインペンを使って古今東西のテキストを原則、原語で写経されたものに様々な場所で撮影された(特に夜明け・夕暮れ)空の様相を重ね合わせて《WALLPAPERS》をつくられています。原先生によると病を得て後の一年間だったとか。
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この展覧会に伴い連続講義が五回開かれました。
ギャラリートークから京大と神大での講義、スカイビルでの当時の工事関係者も参加した「梅田スカイビルはいかにして実現したか」追加講義の「都市と住居の未来/都市は住居は私たちをいかに祝福してくれるのか」まで毎週末原先生がお見えになりました。
その都度予定時間を大幅に超える白熱した授業で、とても面白く拝聴しました。ホメロスから谷川俊太郎、大江健三郎まで2500年以上にわたるテキストや長年の集落調査から代表的な4つも加えられています。
〈写経〉は結局は完全に理解することなどできないテキストに対する態度だと。謙虚に想像力をもって反芻すること。一年間のトレーニングの報告だとお書きになっておられます。講義の中でもサッカーのメッシを例に挙げトレーニングの大切さを語っておられます。鴨長明の「方丈記」は10回写経されたとか。繰り返し何度も、わからないから写経すると。原先生はご自身を建築家ではなく職人と考えているとも仰いました。画家のバルテュスも同じようなことを展覧会場の中で語っていました。写経の下にはお嬢様の原游さんによる「物語の中の動物たち」の絵が添えてあります。例えば、アリストテレスの「形而上学」にはモグラの絵を~「盲人と土竜(もぐら)とはどちらもその目を欠いている」の一文とともに~その絵がとても可愛く小さな子どもたちにも親しみやすさを覚えさせます。
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原先生のお書きになった展覧会ちらしの中に、建築を設計するうえで最も重要な概念は「様相」だと考えています。〈写経〉したテキストは、この捉えがたい「様相」を理解するうえで不可欠なものであり、私が28年間、大学と大学院で読み合わせしてきたテキストでもあります。いずれも私にとってたいへん重要な「聖典」といえるテキストです。(ただし時間的な制約、あるいは著作権上の問題から、本来なら参照すべき重要なテキストのほんの一部であることをお断りしておきます。)子供たちをはじめ、できるだけ多くの来場者が、〈写経〉のテキストとなった本を手にとり、さらに実際に〈写経〉をしてもらえれば、たいへん嬉しく思います。
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連続講義は無料か1000円程度の入場料で、学生さんには一冊ご著書のプレゼントがありました。講義の後にはサイン会があり、丁寧に応じられるお姿と気さくなお人柄に感激しました。竣工時にはその素晴らしさがよく解らなかったスカイビルですが、久し振りに屋上庭園に上がり開発の進む梅田北ヤードや淀川を眺めて他の何処にもない空間を楽しみました。
(佐野 江利子)
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# by sumaitukurou | 2015-08-07 18:38 | 建築雑々

神戸市の茅葺民家群

杉本雅子です。
前の投稿の中井さんの記事に続き、茅葺き民家のお話です。
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神戸市と兵庫県建築士会との歴史的建築物のまちなみ保全・再生に関する協定に基づき、
市内の茅葺き民家の調査へ協力しています。
神戸市には、茅葺き民家が約900件あり、政令指定都市の中で一番多いのです。
その殆どが北区の田園風景の中に存在しています。

調査票と地図に基づき、1軒、1軒探して行きました。

残念ながら、この日、私が調査を担当した民家はすべて、萱の上に金属屋根を被せたものでした。
茅葺きのままだと、屋根が可燃物になってしまい、火災保険に入ることができません。
一般の民家として使用され続けていくためには、仕方ないかたちのようです。
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それでも、田園風景の中に、この急こう配の屋根を見つけると、探していた友人を見つけたようで嬉しくなります。

途中、茂みの中に、萱葺きそのままの状態の建物を発見。
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打ち捨てられた、荒れ果てた、農機具小屋でした。
その自然と同化しつつある佇まいは、まるで大きな生き物のようでした。
凄い迫力で、廃屋とはいえ、美しささえ感じます。

この建物を見に細い道に分け入り、車ごと田圃の畦道に突っ込み、立ち往生。
台風の次の日で、ぬかるんだ道を甘く見ていたようです。
JAFのお世話になって、やっと抜け出ししました。
車は先輩が運転するスカイライン。
都会仕様な人間や車や建物は、厳しい自然には、通用しませんね。
次回調査は、猛暑真っ盛りの8月ですが、頑張って行ってきたいと思います。
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# by sumaitukurou | 2015-07-25 21:52 | 環境や街並み

「京都民家苑」に行ってきました。

京都府京丹後市大宮町五十河(イカガ)にある「京都民家苑」には、京都府内から3棟の茅葺き民家が移築されています。
民家苑を管理されているNPO法人グリ-ンライフ丹後は、北近畿最大級のブナ林を有する豊かな自然環境と、小野小町のゆかりの地という文化的な特性を活かして地域を活性化しようと活動されています。

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旧松岡家 表側


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旧松岡家 裏側


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旧湯浅家
日吉ダムの建設により水没した集落から移築され、1704年の棟札が残っています。
30年前まで、この民家での暮らしは続いていました。
私は日帰りでしたが、1泊した人はこの民家に宿泊しました。


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旧湯浅家内部
木の自然の曲りを活かした架構に驚かされます。


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旧小林家
京都府向日市から移築。


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旧小林家内部


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2頭の牛がのんびりと草を食んでいました。
山の中ののどかな民家苑です。

by 中井玲子
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# by sumaitukurou | 2015-07-12 20:28 | 旅と建築

La Collina

初投稿させていただきます.小笠原です.

今年オープンした「ラ コリーナ近江八幡」へバームクーヘンを食べに...
いえ,建物を見学にいってきました.

天気予報ではあいにくの雨
屋根一面が芝で覆われているので,梅雨の季節も楽しめるかなと思っておりましたが,奇跡的にお天気に恵まれました.


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草屋根の芝も生長し,軒先のロール部分もキレイに緑化され
背景の八幡山の景色にとけ込んでいます.
藤森さんの設計,ぶれておりません.

アプローチにはおかめ笹が.7万ポット植えられているようです.
成長したらどのように変化するのか楽しみです.


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この夏オープン予定のカフェスペース(苔山の向こう)
立入禁止で,吹抜からと外観から少し様子がうかがえました.
どうやら暖炉があるようです.

天井に埋め込まれた無数の炭
手漉き和紙にシックイ,土壁,大理石,クリの木,焼杉板,銅板...
素材の見せ方もユニークです.

ピンクの大理石,ノルウェージャンローズ
久しぶりに見ました!




店舗の壁には和菓子の木型がディスプレイされています.
道具を造る職人さんの想いのようなものが感じられる迫力です.美しい!


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軒の深い屋根の下
いろいろな陰影の空間があり,とても居心地が良かったです.

来年には本社施設
そして,栗の木100本を使ったカステラ専門店,その他shop...

La Collina[丘]からの眺めはどのように変化していくのか,楽しみは続きます.

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# by sumaitukurou | 2015-06-30 22:36 | 草・花・木・樹

カジノ初体験

20代の頃、よくパチンコ屋さんの設計をしていたので一度は行ってみたかったラスベガス!

全てがテーマパークみたいな造りのホテルと、カジノとショーのみの砂漠の中の都市、こんなところでした。

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アメリカのなんでもありのインテリアに興味があるのですが、こちらベラージオホテルのロビー、これでもかこれでもかというゴージャスデザインです。


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こちらはダウンタウンの有名な映像天井。
お祭り騒ぎのような通りの上を彩ります。時々アトラクションで人間が空中を飛んでいきます。

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ショーは残念ながら撮影禁止でしたが、シルクドソレイユ、大がかりな仕掛けの舞台装置、衣装、全てに圧倒されました。

最後にカジノでもビギナーズラックできて無事帰って参りました。

By 村上千賀子


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# by sumaitukurou | 2015-05-21 18:50 | 旅の思い出

旧グッゲンハイム邸にて

皆様、今年の大型連休はどんなふうに過ごされましたか?

私(広渡)は相変わらず、お施主さんと遊びに出かけたり、自宅にご近所のお施主さんを招いたりと
遠出もせず、のんびりエネルギーチャージしておりました。

今日ご紹介するのはそのうちのひとつ、子供の保育所時代の仲間のお施主さんと訪れた、神戸は塩屋の旧グッゲンハイム邸で行われたブルーグラスのイベント「Sea Mountain」です。

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申し訳ないくらいの青空の下、一日中飲んで歌って、お庭では皆さんワイワイ楽しそうに出番待ちです。

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二階でも、練習する人、海を見ながらティータイムの人と、賑やかでした。
二階から眺めると、目の前が海!
潮風がなんとも気持ちよかったです。

そして、演奏会場は、一階奥の円形になったホールです。
照明にミモザが飾ってあったのはこの日のための演出でしょうか?

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この日の司会者およびトリの演奏者は、私たちの会でも昔御世話になった、編集者の佐々木由紀さん!
バンジョーの腕前があまりに見事で、どちらが本業?と突っ込みたくなりました。

実は、私は大昔の中学生のころから、洋館を見るのが好きで、夙川界隈などをうろついていたのですが、
震災の後、ずいぶん風景も変わってしまい、残念に思っていました。
ここ塩屋あたりは、思いの他下町っぽさが残っていて、洋館もまだぽつぽつあって、また今度は一日かけて
町中を散歩したくなりました。

旧グッゲンハイム邸は、イベントスペースに貸し出したり、また日を決めて公開もしているそうです。
http://www.nedogu.com/

興味をもたれたら、ぜひ訪ねてみてくださいね!
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# by sumaitukurou | 2015-05-07 14:27 | 建築雑々

鈴木大拙館 in 金沢

金沢の鈴木大拙館に行ってきました。谷口吉生氏の設計です。
鈴木大拙は金沢出身で米国で活躍、ZEN思想を世界に広めた哲学者です。
竣工が3年前、京都博物館が昨年ですから時を同じくする美術館建築ですが
規模の小ささの中で、こちらのほうがはるかに谷口建築の真髄を肌で感じられる
素晴らしい建築でした。

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エントランス。まだ中は想像できない

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展示室への通路 展示物は少なく
自由に書籍を開いて過ごせる場がある

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水庭から思索室をのぞむ
シンプルな建築の美しさ、完成度に感激

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通路見返し 錆石の壁と漆喰の壁の裏に
展示室、回廊などが隠れている

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時々波紋がうかびあがります
わずか10センチの深さなのに深い

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思索室 自由に過ごせます


見学におすすめの建築です。金沢方面にお出かけの折にはぜひ。

by 樋??野晶子
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# by sumaitukurou | 2015-04-18 01:49 | 旅と建築