アルミサッシが普及してからは面白みがなくなってしまいましたが、建物の窓はなかなか興味深いものです。
これは大正、昭和初期の住宅などによく見られる窓で、「おたふく窓」と言われています。
なぜ職人さんが「おたふく窓」と呼んでいるのかは、今のところわかりません。
関西だけでなく全国に見られ、庶民のすまいから山口県防府市の旧長州藩主毛利家の本邸(大正5年完成)のような邸宅まで、少しずつデザインを変えながら取り入れられています。
2方向の壁がおたふく窓の住宅
道を歩く時、窓に目を向けてみればきっとみつけられますし、ドラマなどでも大正、昭和時代の建物でおたふく窓が見られます。
「となりのトトロ」めいの家
by 中井玲子